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スタンプラリーを成功させる工夫とアイデア|自治体の成功事例も紹介

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企業や地域の活性化を目的にスタンプラリーを企画・運営するにあたり、効果的な集客の工夫やアイデアを求めている人も多いでしょう。

近年のスタンプラリーは、古くからある台紙タイプだけでなく、スマホを活用したデジタルスタンプラリーなど、幅広いスタイルで展開されているため、従来とは異なる工夫の余地があります。

今回は、スタンプラリーを用いた集客や、回収率向上のための具体的な施策アイデアから、実際に施策が成功した地方自治体の例もあわせて紹介していきます。

■この記事でわかること
  • スタンプラリーを成功させる工夫、アイデア
  • 自治体のスタンプラリーで取り入れたい工夫やアイデア
  • おすすめのデジタルスタンプラリーサービス

スタンプラリーを成功させる工夫・アイデア

スタンプラリーを成功させるために重要なのは、主に集客と回収率の向上です。また、回収にかかる手間や費用が大きくなりがちなので、この点の負担軽減にも取り組むとよいでしょう。具体的に工夫できる点としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 景品
  • イベント内容
  • 広告
  • 回収方法

一つずつ確認していきましょう。

景品の工夫

スタンプラリーの景品は、イベント参加者のモチベーションを高めるために欠かせない重要な要素です。参加意欲をかき立てるような、魅力ある景品を用意しましょう。

ターゲットが魅力を感じる景品を用意する

ターゲットに合わせた景品を用意することで、景品目当てで意欲的に参加するユーザーを集客できるでしょう。たとえば、鉄道ファンをターゲットにしたスタンプラリーなら、スポットを鉄道にするだけでなく、景品も鉄道関係のグッズにすることで、イベントの集客を増やし、離脱率も下げることが可能です。

また、スタンプを取得する難易度と、景品内容のバランスに関しても注意する必要があります。1日かけてスポットを回りスタンプを集めるのに、景品が「ポケットティッシュ1つ」のようなものでは魅力があるとはいえません。難易度に見合った景品を用意しましょう。

>>スタンプラリーの景品には何を選べば良い?選び方のポイントや注意点も解説

一定数スタンプを貯めるごとに特典を用意する

一定数スタンプを貯めるごとに特典を用意することで、ユーザーの離脱を防ぎ、最後まで参加するモチベーションを保つことができます。従来のスタンプラリーは、スタンプをすべて集めることによって、景品の引き換えや抽選に参加できるシステムが一般的で、参加者が最後までスタンプを貯められずに離脱してしまう問題がありました。

貯めたスタンプの数に応じた特典を用意すれば、途中で引き換えたり、スタンプを保持することでより大きな景品を目指したりと、ユーザーがスタンプの利用方法を選択できます

また、「誰でももらえる参加証」「スタンプ1個でも応募可」「スタンプをたくさん集めると景品が豪華になる」などの仕組みを用意すれば、より参加のハードルを下げられるでしょう。

イベント内容の工夫

イベント自体の内容は、集客に大きな影響を与えます。ユーザーが「面白そう!」と思う内容や、参加しやすい仕組みを用意することで、より多くの人を呼び込めるでしょう。

AR・謎解き・宝探しなど遊び心のある内容を盛り込む

スタンプラリーにARのようなデジタル技術や、謎解き、宝探し、クイズといった遊びの要素を盛り込むことで、ユーザーが参加するきっかけになります

とくに謎解きやクイズ形式は、ただスタンプを集めるだけのイベントよりも同伴者とのコミュニケーションが多くなるため、参加者の印象に残りやすいといった特徴があります。ARを絡めれば、スタンプラリーをしながら写真撮影も楽しめ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

季節感を盛り込む

スタンプラリーの内容に季節感を盛り込むのもおすすめです。夏はお祭りや花火大会、秋は紅葉やグルメといったように、季節ごとの行事を盛り込むと特別感を演出できます。

デジタルスタンプラリーなら、実際のお祭りや紅葉狩りに行けなかった人でも、ARやフォトフレームで季節の行事を疑似的に楽しめるうえ、SNSでシェアすることも可能です。

参加者の負担を減らしハードルを下げる

ラリーポイントの設置数が多ければ回遊率は上がりますが、回る場所が多すぎたり、所要時間が長すぎたりすると参加者の離脱に繋がってしまいます。一概に「◯時間以内に終わるように」というような設計は難しいですが、できる限り参加者に負担がかからないよう配慮しましょう

また、デジタルスタンプラリーなら紙の台紙を取得して持ち運ぶ必要がなく、スマホアプリやブラウザから参加できるので、ハードルが下がり、イベントを知らずに訪れた人でも参加しやすくなります。

広告の工夫

効率的な集客には広告の工夫が必要になります。拡散されやすい仕組みを作ったり、わかりやすいイベント名にしたりといった工夫が効果的です。

ハッシュタグなどSNSで拡散される仕組みを作る

SNSで拡散される仕組みを作ることで、チラシやWeb広告だけでは得られない宣伝効果が期待できます。ARスタンプラリーは、専用のフォトフレームを用いた「映える写真」が撮影できるので、SNSとの相性がよいアイデアです。

さらに、ハッシュタグをつけた投稿を促すことで拡散され、より大きな宣伝効果が得られるでしょう。「ハッシュタグ投稿でプレゼント」のような、景品を用意することで拡散する意識を高めることが可能です。

実際のイベントの様子をSNSで知ることで、参加への期待が高まったり、参加のハードルが下がったりといった効果も期待できます。

わかりやすいイベント名とキャッチコピーを作る

わかりやすいイベント名やキャッチコピーは、スタンプラリーイベントの集客に効果的です。イベント名やキャッチコピーでイベント内容が想像しやすいと、ユーザーが広告を見た後に「概要を調べる」という次のステップにつながりやすくなります

見た人の注意を引くだけでなく、その場でスタンプラリーに参加してもらうことも可能になるでしょう。
また、イベント名を見て「行きたい!」と思えば、家族や友人にシェアするほか、ハッシュタグを用いたSNSでの拡散も期待できます。

トラブルを防ぐためイベントの概要を明記する

広告にイベントの概要をきちんと明記することで、未然にトラブルを防ぐことができます。イベント概要には、以下の内容を含めるとよいでしょう。

  • 開催期間
  • 開催場所
  • 参加費用
  • イベントの内容
  • イベントの主催者
  • 問い合わせ先
  • 景品

イベントの詳細がよくわからないと、「思っていたものと違った」など参加者の不信感につながりますし、イベント内容に関する問い合わせも多くなります。
その分対応に時間が取られてしまうため、主催者側の負担を軽減するためにもきちんと明記しておくことが大切です。

ファン化させる

ユーザーを「ファン化」させることで、長期的なスタンプラリーの参加が期待できます。参加者に、以下のような感想を持ってもらえるスタンプラリーが企画できると、ファン化を促せるでしょう。

  • 地元なのに知らなかったステキな場所を発見できた
  • スポットだけでなく道中でも新たな発見があった
  • スタンプラリーをきっかけにさらに自分のまちを好きになった

また、イベントやSNSなどを通じてユーザーとの距離を縮め、主催者(自治体など)そのもののファンになってもらうことで、離脱率の低下も図れます。

また、次のようなコンテンツを提供することで、自然とスタンプラリーへの参加を促せます。

・地域の観光名所情報(SNSの映えスポットなど)
横浜市Instagram

・飲食店情報(期間限定グルメなど)
しあわせ信州【公式】

自治体に訪れるきっかけを提供することで、スタンプラリーの離脱率を下げ、リピート率の向上が期待できるでしょう。

回収の工夫

スタンプラリーの課題の一つに「回収率」が挙げられますが、台紙タイプのスタンプラリーの場合、参加者が持ち帰ってしまう、紛失してしまうといったトラブルが起きかねません。回収率を高めるためには、デジタルスタンプラリーの活用がおすすめです。

デジタルスタンプラリーを活用する

デジタルスタンプラリーは、台紙を用いた従来のスタンプラリーと比べて、回収・集計にかかる手間や時間を大きく軽減できます。参加者の数が増えても実施にかかる費用が変化しにくい点もメリットです。
また、デジタルであれば参加者の行動も把握できるため、「スタンプを集めても応募しなかった人」や「途中でやめた人」といったデータを取得することもできます。

デジタルスタンプラリーからさまざまなデータが集められれば、イベントや参加者の分析が行え、次のスタンプラリー施策や地域活性化のアイデアなどに活かせるでしょう。

>>デジタルスタンプラリーのメリット|紙と比較してなにがいい?

>>デジタルスタンプラリーとは?仕組みとやり方を解説

自治体のスタンプラリーで取り入れたい工夫・アイデア

スタンプラリーは、観光地の集客アップや、自治体の訪問者を増やすためのイベントとして適しています。ここからは、自治体のスタンプラリーで取り入れたい工夫やアイデアについて見ていきましょう。

歴史、自然など地域の特色を生かしたテーマを設定する

歴史や自然など、地域の特色を生かしたテーマを設定することで、観光ついでの参加を促すことができます。それぞれの地域で売り出したい観光スポットをスタンプラリーの目的地にすることで、地域全体の観光客増加にもつながるでしょう。

たとえば、「フラワリレーションinみどり」では、群馬県みどり市の花が咲くチェックポイントを巡り、スタンプを集めると賞品がもらえるイベントを開催しています。

参考:フラワリレーションinみどり

地元の飲食店で使えるクーポンや特典を用意する

スタンプラリーの特典として、地元の飲食店で使えるクーポンなどを用意すると、地域の認知度向上が図れます。また、参加者に飲食店を積極的に利用してもらうことによって、地域の活性化にもつながるでしょう。

「築後うどんデジタルスタンプラリー」では、対象の飲食店で使えるお食事券や、オリジナルグッズ、ベトナム行き航空券などをプレゼントするスタンプラリーイベントを行い、地域の活性化を図りました。

参考:築後うどんデジタルスタンプラリー

飲食店を利用することでスタンプを貯めるといったキャンペーンは、何度も実施店舗に訪れるきっかけとなるので、地域の活性化に有効です。

アニメや映画の聖地巡礼をテーマにする

アニメや映画の「聖地巡礼」をスタンプラリーのテーマにすることで、全国のアニメファンを集客できます。 静岡県は、アニメ「ゆるキャン△」とのコラボスタンプラリーを開催することで、県内に約4億円の経済効果をもたらしたと言われています。

アニメに登場する場所をラリースポットにすることで聖地巡礼を促し、オリジナルのグッズを特典として提供すれば、回収率の向上も期待できるでしょう。
自然の中で行うイベントでは、電波が不安定な場合に備えて、GPSと二次元コードを併用するといった工夫でトラブルを防ぐことが可能です。

>>事例紹介|てくてくスタンプ

>>スタンプラリーを使ったイベント集客の有用性とは?イベントを成功させるポイントも解説

地域行事などへのイベント参加を促す

スタンプラリーは、場所や施設に行くだけでなく、地域の行事といったイベントでも活用できます。スタンプラリーの限定イベントとして、地域行事に参加したうえでスタンプを押すと景品獲得確率が上がるといったアイデアが考えられます。

スタンプラリーに絡めることで告知と集客を兼ねることができ、より地域振興を促せるでしょう。

スタンプラリーの集客を成功させたいならてくてくスタンプにご相談を!

スタンプラリーは、ただやみくもに開催するだけでは、集客はもちろん、回収率を上げることも難しいでしょう。イベントを成功させるためには、ターゲット設定や景品選び、離脱率の低下施策など総合的な施策が求められます。

てくてくスタンプはデジタルスタンプの開催に最適なツールです。使いやすい管理画面で、スタンプラリーを初めて開催する人でも感覚的に設定やデータ管理をすることが可能です。
スタンプラリー後にレポートをご覧いただけるので、次回のスタンプラリーや別の集客施策にもご活用いただけます。

また、オプションを活用していただくことで、景品の登録や発送といった作業も、すべて当社が対応いたします。町おこしや地域振興の施策にスタンプラリーの活用をお考えなら、まずは「てくてくスタンプ」にお気軽にご相談ください。

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