スタンプラリーの景品には何を選べば良い?選び方のポイントや注意点も解説

スタンプラリーを開催する際は、参加者が魅力を感じる景品を用意すると参加率向上につながります。そこで今回は、地域活性化や売上向上などを目的としたイベントで、スタンプラリー企画を実施される方に向けて、スタンプラリーの景品におすすめのアイテムを紹介します。
景品の選び方と注意点もまとめているので、あわせてご覧ください。
■この記事でわかること
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スタンプラリーの景品に適したおすすめアイテム
スタンプラリーの景品には、さまざまなアイテムが用いられていますが、なかでもおすすめなのが以下のようなものです。
- ギフト券
- 商品引換券
- 地域の特産品
- 電子マネー(ポイント)
- 限定のグッズ・デジタルコンテンツ
以下、それぞれのアイテムの特徴について解説します。
なお、景品を参加者に渡す方法については、獲得スタンプ数に応じて景品を渡す方法のほか、ガラポン抽選の参加権(回数)を付与するといった方法もあります。
ギフト券

Amazonや楽天市場といったECモールは、商品の品ぞろえが豊富で、参加者が好みの景品を購入できるため、これらのサイトで使えるギフトカードは景品として喜ばれやすいです。
とくにデジタルスタンプラリーを開催する場合は、その場でギフト券の発行ができ、手間がかからないのでおすすめです。金額を設定できるタイプから、500円分、1,000円分と選べるタイプもあるので、予算に合わせて選択してください。
アナログタイプのカード、商品券もあるため、イベントの形式や参加者の属性によって使い分けるとよいでしょう。ただし、デジタルもアナログもギフト券によっては有効期限があるため、発行日を確認するといった注意が必要です。
>>デジタルスタンプラリーのメリット|紙と比較してなにがいい?
商品引換券

景品を直接手渡すのではなく、商品引換券やギフトカタログを渡すスタイルは、とくに高級肉や海産物を景品にする場合におすすめです。
イベントで肉や海産物などの食品を手渡すと、参加者の荷物が増えるほか、鮮度や品質が保証しきれないといった問題が発生しがちですが、商品引換券であればこれらのデメリットは解消できます。準備も比較的簡単なため、参加者と主催者側の両方にメリットがある方法といえるでしょう。
地域の特産品

地域活性を目的としたスタンプラリーであれば、その地域ならではの特産品を景品にするのも良いでしょう。
とくに、町おこしやお祭りといったイベントで提供する景品は、地元色の強いものを選ぶのがおすすめです。
イベントのテーマに合うため、より参加者を募りやすくなる効果も期待できます。景品として広く紹介できるため、特産品そのもののアピールとしても効果的です。
地域電子マネー(ポイント)
加盟店で使える地域電子マネーも、スタンプラリーの景品にしやすいでしょう。地域電子マネーは、1ポイント1円など、一般的な電子マネーと同じ様に使えるポイントですが、特定の地域でしか利用できません。
そのため、特に旅行客などに対して「この旅行中に消費しきろう」という心理を促すため、地域新興の一環として活用できます。イベントでは、巡ったスポット数に応じて参加者がポイントを獲得できるよう、周遊コースやスポットを設定します。「宿泊でポイント追加」のようなキャンペーンを行えば、ユーザーの滞在時間を延ばし、さらなる消費を促せます。
限定のグッズ・デジタルコンテンツ
そのスタンプラリーに参加しなければ得られない、限定のグッズやデジタルコンテンツなども景品に適しています。人気アニメやキャラクターなどとコラボしたスタンプラリー企画であれば、限定コラボグッズなどを作成するのもよいでしょう。
若い世代に人気のキャラクターの起用をきっかけに、従来の来訪者とは異なる、新たな層を対象に地域のアピールができます。ほかでは入手できない限定画像や、限定動画といったデジタルコンテンツも喜ばれる傾向にあります。
スタンプラリーの景品選びのポイント
スタンプラリーの景品選びのポイントとして、以下の6つを紹介します。
- 参加者の興味関心に合った景品を選ぶ
- できるだけ予算のかからない景品を選ぶ
- イベントのテーマに沿った景品を選ぶ
- 受け取りやすい景品を選ぶ
- 食品の場合は日持ちするものを選ぶ
- 幅広いジャンルから景品を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参加者の興味関心に合った景品を選ぶ
「男性」「女性」「若年世代」「子育て世代」「お年寄り」など、年齢や性別によって興味関心は異なるため、参加者に合わせた景品を選ぶ必要があります。たとえば、男性も女性も参加するスタンプラリーで、女性しか使わないようなかわいらしい傘やバッグなどを景品にすることは避けるのが賢明です。
イベントの参加者の属性が幅広い場合は、特定の商品よりも、カタログギフトのように参加者自ら選べる景品の方が満足度が高くなりやすいでしょう。スタンプラリーの景品を選ぶ際は、年齢層や男女比などに配慮して、適切な商品を選んでください。
できるだけ予算のかからない景品を選ぶ
スタンプラリーを開催するごとに高価な景品を購入してしまうと、その費用が負担になり、継続して開催することができなくなってしまいます。ただし、景品数が少ないと受け取れる人の数も少なくなり、盛り上がりにかけてしまうため、予算とのバランスを考えて景品を選ぶのがおすすめです。
また、スタンプを取得する労力に景品が見合っているかも配慮しなければなりません。いくら予算を抑える必要があるとしても、労力に対して景品が見劣りするようでは、参加率を高められないでしょう。
イベントのテーマに沿った景品を選ぶ
イベントのテーマや趣旨に沿っている景品を選ぶことも大切なポイントです。 例えば、地域活性化を目的としているようなスタンプラリーでは、特産品や地元色のある景品がおすすめです。
遊園地やテーマパークで行うスタンプラリーでは、ノベルティや関連施設で使用できるサービス引換券などが考えられるでしょう。
一方で、食べ物をテーマにしているスタンプラリーで、まったく関係のない家電を景品にするようなケースは、大きな問題はないもののイベントのテーマ性が弱くなってしまいます。 景品にがっかりされることがないよう、イベントのテーマに合わせた景品を選んでください。
>>スタンプラリーを使ったイベント集客の有用性とは?イベントを成功させるポイントも解説
受け取りやすい景品を選ぶ
高価な商品や珍しいものなど、もらった人が喜びそうと思う物であっても、参加者の負担になる可能性が高い景品は避けましょう。食品であれば、賞味期限が近いものや、味や匂いにクセがあり好き嫌いが別れそうな食材は避けたほうが無難です。
よく景品に選ばれる家電も、大きすぎる洗濯機や冷蔵庫などはNGです。参加者がたまたま買い替えを検討していればよいですが、多くの場合、受け取りに困るでしょう。
ドライヤーや美顔器、シャワーヘッドなどは、サイズ的には問題ないものの、好みが分かれるケースがあるので注意が必要です。
食品の場合は日持ちするものを選ぶ
景品として食品が選ばれることは多いですが、生鮮食品は保存状態によっては傷んでしまう可能性があるため避けましょう。食品をチョイスする場合は、冷蔵や冷凍の必要がなく、基本的に常温で保存できるものにするのがおすすめです。
賞味期限が短いケーキや和菓子などの生菓子は、受け取ったら冷蔵庫に入れてすぐに食べなければならないので、参加者の負担になります。温度管理が必要になるものは、参加者の行動を制限してしまうため、景品として好ましくありません。
こういった景品を選びたい場合は、商品引換券やギフトカタログがおすすめです。
幅広いジャンルから景品を選ぶ
景品がイベントのテーマに合っていることは大切ですが、「食べ物」「家電」など、一つのジャンルだけだと、参加する人が限られてしまう可能性があります。目玉商品はテーマに沿った物が相応しいですが、それ以外の物はジャンルを限定せず、幅広く取り揃えるのがおすすめです。
日用品や食品の詰め合わせや文房具など、誰が受け取っても困らないような商品をまぜておくのも一案です。ジャンルにこだわりすぎず、参加者のことを考えて景品を選んでください。
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スタンプラリーの景品に関する注意点
スタンプラリーの景品にする商品は、何を選んでもいいというわけではありません。選ぶ商品や、記載の仕方によっては、トラブルにつながる可能性があります。景品を選ぶ際は、以下の点に気をつけてください。
景品とする商品のメーカーに許諾をとる
景品にする商品は、商品名やロゴ、画像の利用について各メーカーに問い合わせ、規約を確認する必要があります。規定はメーカーによって異なり、使用許諾についての申請窓口を用意している企業もあるので、公式サイトなどで確認してください。
とくに、アールマークやTMマークなどの商標マークがついている商品については、しっかりと管理されているため、トラブルを避けるためにも必ず申請をしましょう。
また、アニメやキャラクターとコラボする場合には、バナーや表示の仕方など、すべて版元への確認が必要になり、場合によっては文章の表現も細かくチェックされます。
景品表示法を遵守する
スタンプラリーを実施する際は、景品表示法に十分注意してください。景品表示法は、誇大広告や過剰な景品の提供を防ぎ、消費者が安心して商品を選べる環境を守る法律です。以下、スタンプラリーの景品が景品表示法に抵触する恐れがあるケースについて解説します。
優良誤認表示
製品の性能や品質が、実際よりも著しく優れていると誤解されるような表示をしている場合、優良誤認憑依とみなされます。たとえば、スタンプラリーの景品で「ウイルス除去率99.9%」をうたった置き型の消毒液があったとして、それを支持する客観的な根拠にかけている場合、優良誤認表示に該当する可能性が高いでしょう。
食べ物でも、「バターたっぷり」「国産小麦使用」などと記載されたクッキーが、実際にはごく少量のバターと、国産小麦がわずかに配合されている程度であるケースなどは、優良誤認表示に該当する可能性があります。
不実証広告規制
製品の効果や性能に関する合理的な根拠がない場合は、不当表示とみなされる可能性があるので注意が必要です。たとえば、「食事制限をすることなく痩せられるサプリ」とうたっているものの、実際にそのサプリによって痩せられたという結果が、客観的に実証されていないケースなどは、不当表示に該当するでしょう。
空気中のウイルスを除去するといったアイテムなどでも、表示されている効果の裏付けになるデータが開示されていないような場合には、不実証広告規制に該当する可能性が高いです。健康グッズや食品での抵触事例が多いため、景品にする場合は慎重に検討してください。
有利誤認表示
有利誤認表示とは、製品の条件や価格が競合製品より著しく優れていると誤認されるような表示をすることを指します。たとえば、スタンプラリーの景品にある化粧品の内容量が、他社と同程度にもかかわらず2倍であると表示してしまうケースが例として挙げられるでしょう。
有利誤認表示が認められた場合、たとえ故意でなくても消費者庁から措置命令を受ける場合があるため、十分に注意してください。
景品類の制限および禁止
顧客の誘引手段として行う景品の提供には、取引価格や手段によって限度額が設定されています。スタンプラリーを完了することによって提供される景品は、「一般懸賞」というくくりに該当するため、限度額を確認しておきましょう。
一般懸賞では、総額が売上予定総額の2%が限度額となっており、また景品の最高額も「5,000円未満の取引価額の場合は取引価額の20倍」「5,000円以上の取引価額の場合は10万円」と定められています。そのため、例えば「5,000円以上の取引価額で100万円の海外旅行が当たる」といったケースは禁止されています。
一般消費者に誤解を与える可能性がある表示
消費者の判断を誤らせる可能性がある表示は景品表示法違反に当たります。たとえば、スタンプラリーの景品を「おとり広告」として使うのは禁止事項です。具体的には、供給量が限られていることを明示せずに景品を立て、それを取得できなかった顧客に対して別の商品を購入させる事例などが該当します。
また、もともと商品を用意していないにも関わらず目玉の景品として表示し、応募に対して「提供分が終了した」と偽るのも、景品表示法に抵触します。消費者が正しく判断できる内容になっているかどうかは、イベント開催にあたって、とくに気をつけましょう。
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スタンプラリーの景品には、ギフト券や商品引換券、地域の特産品などがおすすめです。参加者の属性や興味関心に配慮しつつ、予算内で景品を選びましょう。
また、イベントでの景品の配布には、参加者に誤解を与えないよう景品表示法に抵触していないか十分に注意してください。
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